革命 その5
日本政府は10年以上かけてこの第5世代コンピューターに5億ドルを投じました。
しかし日立は1981年だけで6億ドルの研究予算を組んだ。
ベル研究所の年間研究費は20億ドルです。
フランス政府が40億ドルを投じたプラン・カルキュールに比べれば、日本の通産省の助成金などは問題にならない。
ところがフランス政府のこの計画は、政府資金だけで市場で成功をおさめることができるという誤った考え方の見本のようなものだったのです。
ソルボンヌ出の35歳の俊英といわれる立案者たちが、フランスの技術者を一つのプロジェクトからまた別のプロジェクトへと引き回し、またアメリカ人の協力者を代るがわる呼び寄せたり追出したりしながら、フランスは、アメリカの小規模な新興企業に肝心の半導体技術で遅れをとるという結果に終ったのです。